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長編(シリーズ)

長編(シリーズ)

家族0.5

  わたしは今とてつもなく怒っていて、どこに転がっても失敗しか起こらずにここまできてしまったこと、それなりに、自分なりに、一生懸命愛を貫こうとしてきたこと、これからの自分の未来に、希望が持てないこと、何かを望み、それを形にする方法がわからなくなっていること、いつかずっと前は、それがとてもあたりまえに簡単にできるような気がしたこと、自分の人生は、もしかしたらこれで終わるのかもしれない。 と […]…

長編(シリーズ)

家族0

  家族のことを、書こうとすると手が止まる。苦手なことをやろうとするときに、激しく反応したり、必要以上に構えて抵抗したり、言葉が浮かんでこなくなる。 でも多分、そろそろそれを始めないといけない。多分そういう時期が来ているとおもうから。 たった上の100文字たらずを書き始めたところで、すでに上半身から目頭にかけてものすごい熱と、いわゆる感情がのぼせあがるのを感じて、何の話から始めるべきかを […]…

命/からだ/生きること 長編(シリーズ)

空へと還る前_備忘録

ほとんど”無”になってしまった抜け殻のわたしは、 特に、何かを”やりたくない”と感じているわけではなかった。   「”生きたい”という感覚がない」ことと、「死にたい」は別であり、 「”死にたい”という感覚がない」ことと、「生きたい」は別である。   それでも苦しさだけはあったので その苦しさを昇華させる寸前の場所で、 自分が新しい何かを見出そうと思ったと […]…

恋愛・パートナーシップ 感情の解放 長編(シリーズ)

コインケースは棺桶に②

    3-5-17 コインケースは棺桶に①つづき     最初あまりに悲しすぎて怒り狂っていたわたしは、 ビリビリに破いた写真とコインケースとともに、 まず張本人に送り返してやろうと思ってまとめて袋に入れた。     「馬鹿みたいに期待してすみませんでした。」と 当てつけに突き返してやりたかった。 逆恨みの復讐劇のはじまりはじまりである […]…

恋愛・パートナーシップ 長編(シリーズ)

コインケースは棺桶に①

    2月28日。地獄のバースデーから数日後。 わたしはそれをもって、晴れて死体確認とした。 参照(チュモンは生きている)                 3-5-17 今日は、どうしてもソファで眠りたい。ソファ 一夜明けて、何度か爆発的な哀しみを味わって、 だいぶ謐けさは戻ってきた。 とっくのむ […]…

備忘録 長編(シリーズ)

どこに還る

荒んだ気持ちが少しだけ穏やかになったわたしは、 いっそのこと一晩だけ バケイションを楽しもうという気持ちにようやくなった。 ほっと一息ついて、ただその瞬間を楽しむという休息のつかの間を もう長い間持つことはなかったような気がした。 城を囲む雪景色のお堀を眺めながら 時間をかけてぜんざいを食べて 夜になってから外に散歩に出た。 着替えももちろんなにひとつ持ち合わせていなかった私は 3日間、同じセータ […]…

すきなもの/こと 長編(シリーズ)

消えゆく甘い、わたあめ

前払いの違反切符続き いっぱいの暖かい味噌汁のあとに、 意識を失うようにして倒れたわたしを起こしたのは父からの電話だった。 外の状況がどうなっているのか見当もつかぬまま わたしはまだ、絶望のど真ん中を漂っていた。 目を覚ましたが、わたしはもう二度と目を開けたくはなく 電話が何度も繰り返し鳴るのを無視した。 父は、わたしが疲れすぎて倒れているのだと思って心配していたようだった。 ギリギリ世界に繋がれ […]…