Meditative と Therapeutic というふたつの単語があって、
それぞれ直訳すると、瞑想的・と、治癒効果のある、という意味なんだけど、どちらもすごく大切。
セラピストやカウンセラーのひとは覚えていてほしいのだけど、ひとはみんな苦しみから逃れるためにいろんな方法を探して使います。
それには間違いはないのだけど、あまり知識がないまま誤解して癒しをすすめていくと、根っこの痛みはどんどん奥の方へ追いやられて、いざ本当の意味で癒そうとするときに、かなり手こずることがある。
たとえば心を落ち着かせるために、瞑想をしたりヨガをしたり、他のいろんな方法をつかって安らかな気持ちを取り戻すこと。
これはとても効果的で、人生のなかで取り入れると一番よいことのひとつなんだけど、残念ながらそれは、実際に癒しが起こされる部分とは別になってくる。
浄化や癒し、感情の解放を「かなり起こりやすくする状態を作る」ための方法と言ったほうがいい。
なので、何もせずに暴れる思考やエゴにまみれて過ごすよりは、傷が静かに出やすい状態に持っていくという意味で効果がある。
そういうこと全般を、瞑想の効果と同じ効果が得られるものとして、 Meditativeなアクティビティをいくつか持っておくとよい。
絵を描いたり、料理をしたり、散歩したり、裁縫したり、それはどんなことでも可能だ。
必ずしも瞑想やヨガのような本格的なものでなくてもよい。
わたしはちなみにめちゃそういうアクティビティが好きで、シーズナルなやつもある👍それは毛玉取り😁
アイロンをかけたり、ティッシュを一枚づつたたんだりするのは通年だけど、毛玉の季節がやってきて、タオさん(5歳息子)の靴下の毛玉をとったら、おー、冬の瞑想とは毛玉取りか!と思った。
では、それだけではなぜ実際の浄化や癒し、感情の解放は起こらないのか。
それはまったく別の部分で起こるのです。
いろいろな出来事がきっかけで、感情を大爆発させてひとつ何かしこりが取れた、みたいな経験は誰しも一度くらいあるはず。
長い間、感情という感情を感じづらく死んでしまったように淡々と生きているあなたにも、いつか遡ってみるとそういう体験があるでしょう。または忘れてしまっているか。
それは、ふいに、きっかけや出来事によってもたらされることが多く、さらにいうと、あまり嬉しい出来事じゃない場合が多いです。
なぜなら、わたしたちは意図的に、その Therapeuticのほうの、実際の癒しを起こす習慣がないからです。
そうすると、潜在意識は自動的に、なんとか癒しを起こそうとして色々な出来事をあなたにふりかけます。
そこで、抵抗したりまたその道を避けて、 Meditativeな方に向かってしまうひとがとても多いのですね。
それは知らないから。癒しと似たような感覚を与えてくれるので、痛みや苦しみを感じる関係や出来事に向き合ってゆくよりも、当然心が安らかになる方を選んだほうが幸せだから。
それは一時的には成功します。
わたしはずっとずっと長い間、それを繰り返し繰り返し追求することで、癒しはずっと起こるはずなのだとそう思っていた。
でも実際は違いました。
それはとても助けにはなってきたけれど、最後、本当の意味で変化したり、根っこから癒しが起こり、人生の歪みがきれいに元に戻ってゆくのは
Therapeuticなものでしか起こらない。
それはある程度身に着けることができます。そんなに難しいことではなく、わたしが伝えている、「感情の解放」を身につけてもらう訓練もそのひとつ。
それは、瞑想的なアクティビティでしか、幸せや心おだやかな状態を保てないものとは違い、人生を根本からひっくり返します。傷んだ枯れかけの苗を、おそるおそる手入れして枯れないギリギリを保ってきたところから、ごっそり苗ごと捨てて、そして新しい元気な種や、あたらしい生命力のあふれる苗を植え替えるくらいの違いです。
それは、多少ほうっておいてもぐんぐんと成長を続けてくれて、わたしたちにたくさんの恵をもたらしてくれるもの。
なぜならそれは、もともと私たちが持っている本質の強さの部分だから。
それはね、開かせる価値があるものなんです。
なぜなら、自分で植え替えをできるようになるということは、むやみやたらと傷つく出来事や、たまらなく辛い出来事を通しての学びを避けられるからです。
それは、とても大切なことです。
誰にとっても、その力は必ず同じように内側に眠っています。
Meditative と Therapeuticの違い、少しはわかりましたか?
わたしはどちらも大すきです。
ときどき後者はとても痛みをともなうけれど、そのあと必ず棘がぬけて、それまでの自分よりもぐんと澄んだこころになれるから。
そして、たくさんの経験を通して学んできた中で、みなさんにとってもっとも痛みが少なく、楽でスムーズな癒しの旅をあゆんでもらう手伝いをしています。
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