ひとりごと 備忘録 命/生きること

そして今も

 

いつか、わたしが地の底まで孤独だったそのとき
輝くような笑顔で、ずっと側で支えようとしくれたヒトがいた。

大事な仕事を、最後まで独りでやりぬくことができたのは、彼の愛があったからだった。

断っても断っても断っても、お遣いしたいと

忠誠心という愛を貫いてくれたそのひとに負けて、わたしは彼を側に置くことを選んだ。

彼の無残な死体が門の前に置き去りにされたとき、これまでに味わったことのない引き裂かれるような想いに泣き叫んだわたしだったけど

忠臣とか師弟愛であるとか

いろんなものを越えた場所にあるその強い愛みたいなものを

幾度となく経験してきたことが、何より尊い。

アホな犬みたいな彼だったけど、わたしが一度も男女の愛を知らずにいられたのは、彼が側で守ってくれていたからだ。

 

死んだ後にもぬけのからになったわたしを、

死んでなお変わらないかわいい小さな花みたいな笑顔で

 

「だから、

もっと頼ってくださいって言ったじゃないですかァ」

 

 

と優しく包み込んだ彼は、

今も同じ世界に生きている。

 

 

だからわたしは学ぶ。

 

支えてくれるひとたちに、もっとちゃんと頼ることとか、

その差し伸べてもらう手のことを、もっと信じて委ねるとか。

 

 

あんただけが偉いんじゃないんだよ。

わたしが彼と同じくらい残酷な死に方をしたのは、ただの罪滅ぼしとおもう?

そうじゃなくて、最後くらい同じ苦しみを味わいたいとかいう、

勝気で自立したな女の、健気な最後の女心じゃないかな?

 

巡り、巡る、魂たちと。

 

By the way.

 

 

 

 

 

 

 

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